薄毛で悩み始めたのはいつ頃からでしょうか。おそらく、中学生の頃からだと思います。当時、父親はまだ40代だというのに頭頂部の毛はほとんどありませんでした。
子供は父親に似るものと聞いていたので、自分もこうなるのかと子供ながらに不安に感じていたのです。
今の私は、子供の時に不安に感じていた時の父親と同じくらいの年齢になっています。案の定といったところで、ほぼ父親と同じ道を辿っています。身をもって感じたことですが、薄毛になって何が1番悩ましいのかというと自分の頭部に対する他人の視線です。人が真面目に話しているというのに、ちらちらと頭部を見る人がいるのです。なんとも失礼な行動ではないでしょうか。まるで人の欠点を指摘するがごとく行動をとられてしまうのです。今思うと、子供の頃、父親に似たようなことをしていたかもしれません。あんな風になりたくないなあ、と常々思っていながら眺めていたことがあったのです。
はっきりいって、薄毛の悩みはなった本人にしかわかりません。全く薄毛で悩む必要のない剛毛な人からすれば、なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、そんな生易しいものではないのです。薄毛であることは、人の一生を左右します。それこそ、髪の毛があるとないとでは天と地ほどの差があるのです。
